2012年 06月 14日
GRAVITY |
今日は午前中が次回出張に関わる会議があり、午後からは「アジア市場の形成に向けた日本の役割」というシンポジウムを聴講してきました。
サラリーマン時代には、このような平日の日中に開催される魅力的な講演は聴けませんでしたが、今では日本にいる限りは出席出来ます。
今日の基調講演のスピーカーは、元外務次官の薮中三十二立命館大学教授、三菱商事の小島会長、そしてこの伊藤元重東大教授です。
そして3番バッターの伊藤教授は、日本がグローバル展開を進めて行く上で大事なキーワードが、「GRVITY」であると説明します。
この言葉は、我々技術者にとっては「重力加速度」、ということを思い起こせます。
伊藤教授の説明は、その引きあう力ということから、貿易活動などでは近い方が引き合う力が強く(活動が容易)、経済活動の大きい国の方が引く力が強い。
従って、遠く離れた国よりも近い国の方が貿易活動が活性化出来る、加えて経済力の大きい国であれば更に活発になり得る、というものです。
これに対して20年ほど前のアジアには、経済力が大きい国は存在せず、専らアメリカや欧州との付合いが大きくならざるを得ず、結果的に輸出過大となって経済摩擦などを生じてしまった。
しかし今や世界第2位の経済大国である中国を筆頭に、韓国、東南アジアの国々の経済力も大きくなってきていることから、日本は輸出も輸入もアジアへの展開を更に積極的に進めるべきである。
特に日本の立場としては、自動車や電気品のような、新興国でも生産可能な組立中心の製品、自動車や電気品などは、次第にアジアに任せることが望ましい。
そして日本は炭素繊維や化学品などの「素材」、電子部品などの「デバイス」、更に世界の中でも最も競争力のある「製造機械」、などに軸足を置くべきではないか、と主張されていました。
シャープの台湾企業からの出資受け入れなどは、ある意味ではその住み分けを具体的に進められる方向なのかも知れません。(これは私見です)
ちょっと中途半端な説明ではありますが、折角聴講した話をしっかりと咀嚼する意味で書かせてもらいました。
ここまでお読みいただいた方に感謝申し上げます。
サラリーマン時代には、このような平日の日中に開催される魅力的な講演は聴けませんでしたが、今では日本にいる限りは出席出来ます。
今日の基調講演のスピーカーは、元外務次官の薮中三十二立命館大学教授、三菱商事の小島会長、そしてこの伊藤元重東大教授です。
そして3番バッターの伊藤教授は、日本がグローバル展開を進めて行く上で大事なキーワードが、「GRVITY」であると説明します。
この言葉は、我々技術者にとっては「重力加速度」、ということを思い起こせます。
伊藤教授の説明は、その引きあう力ということから、貿易活動などでは近い方が引き合う力が強く(活動が容易)、経済活動の大きい国の方が引く力が強い。
従って、遠く離れた国よりも近い国の方が貿易活動が活性化出来る、加えて経済力の大きい国であれば更に活発になり得る、というものです。
これに対して20年ほど前のアジアには、経済力が大きい国は存在せず、専らアメリカや欧州との付合いが大きくならざるを得ず、結果的に輸出過大となって経済摩擦などを生じてしまった。
しかし今や世界第2位の経済大国である中国を筆頭に、韓国、東南アジアの国々の経済力も大きくなってきていることから、日本は輸出も輸入もアジアへの展開を更に積極的に進めるべきである。
特に日本の立場としては、自動車や電気品のような、新興国でも生産可能な組立中心の製品、自動車や電気品などは、次第にアジアに任せることが望ましい。
そして日本は炭素繊維や化学品などの「素材」、電子部品などの「デバイス」、更に世界の中でも最も競争力のある「製造機械」、などに軸足を置くべきではないか、と主張されていました。
シャープの台湾企業からの出資受け入れなどは、ある意味ではその住み分けを具体的に進められる方向なのかも知れません。(これは私見です)
ちょっと中途半端な説明ではありますが、折角聴講した話をしっかりと咀嚼する意味で書かせてもらいました。
ここまでお読みいただいた方に感謝申し上げます。
by wasitaka
| 2012-06-14 18:25
| 日本のこと
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