2012年 07月 01日
ナザルバエフ大学 |
今年も早いもので、折り返しの後半に入りました。
去年は日本でしたが、今年はカザフスタンのアスタナで折り返したことになります。
その前半最後の日、すなわち昨日は開校して2年目というナザルバエフ大学を訪問しました。
入口を入るとキャンパス完成後の、ミニチュアモデルが置いてあります。
中央の大きな建物がメインの校舎であり、周辺には各学部の建物を始め、教員宿舎、学生寮などが配置され、日本からの支援による1000kWのメガソーラーも設置予定とのことで、すべて完成するのは2020年だそうです。
しかし実に広大ですから、完成後はメキシコ大学と同様に、キャンパス内にバスを走らせる必要があるでしょう。
またこの大学の学長は、元世界銀行副総裁の勝茂夫さんという方が勤めておられると聞いて驚きました。
学長以外にも、教授陣の中にも日本人が多いとのことで、カザフスタンと日本の強い絆の一面ではないでしょうか。
そしてこれがメインの校舎内の様子ですが、ヤシなどの南洋植物が入口からはるか遠くの校舎の端まで植えられています。
この植物を、氷点下40℃、50℃に達する冬場にも育て続けるためには、室温を30℃近くまで保つ必要があり、昨冬の燃料消費量は5か月間で330kLだったとか。(ドラム缶で1650本分)
大学の管理当局はそのコストに音を上げて、その対策を相談されたものの、6、7階に相当する高い空間すべてを温めなければいけないのですから、エネルギー多消費の状況はどうしようもありません。
植物を北方のものに植え替えて、室温を下げるしかないでしょう、或いはコジェネを設置して、その排熱を利用するのも一案です。
この日は午前中いっぱい、講師や学生に省エネの簡単な講義をし、ラボを見学して建設工事が少しずつ進んでいるキャンパスを後にしました。
去年は日本でしたが、今年はカザフスタンのアスタナで折り返したことになります。
その前半最後の日、すなわち昨日は開校して2年目というナザルバエフ大学を訪問しました。
入口を入るとキャンパス完成後の、ミニチュアモデルが置いてあります。
中央の大きな建物がメインの校舎であり、周辺には各学部の建物を始め、教員宿舎、学生寮などが配置され、日本からの支援による1000kWのメガソーラーも設置予定とのことで、すべて完成するのは2020年だそうです。
しかし実に広大ですから、完成後はメキシコ大学と同様に、キャンパス内にバスを走らせる必要があるでしょう。
またこの大学の学長は、元世界銀行副総裁の勝茂夫さんという方が勤めておられると聞いて驚きました。
学長以外にも、教授陣の中にも日本人が多いとのことで、カザフスタンと日本の強い絆の一面ではないでしょうか。
そしてこれがメインの校舎内の様子ですが、ヤシなどの南洋植物が入口からはるか遠くの校舎の端まで植えられています。
この植物を、氷点下40℃、50℃に達する冬場にも育て続けるためには、室温を30℃近くまで保つ必要があり、昨冬の燃料消費量は5か月間で330kLだったとか。(ドラム缶で1650本分)
大学の管理当局はそのコストに音を上げて、その対策を相談されたものの、6、7階に相当する高い空間すべてを温めなければいけないのですから、エネルギー多消費の状況はどうしようもありません。
植物を北方のものに植え替えて、室温を下げるしかないでしょう、或いはコジェネを設置して、その排熱を利用するのも一案です。
この日は午前中いっぱい、講師や学生に省エネの簡単な講義をし、ラボを見学して建設工事が少しずつ進んでいるキャンパスを後にしました。
by wasitaka
| 2012-07-01 19:41
| カザフスタン
|
Comments(4)
Commented
by
akiotakahashi at 2012-07-01 20:50
レベルの高い技術支援に改めて感心しました。日本は敗戦から23年でGNP世界2位に経済発展しましたが、カザフスタンを含め開発途上国の頑張りを見たり、日本の大衆迎合の政治・政策の貧弱さを考えると日の沈む国になるのも直ぐかと思いました。
0
Commented
by
wasitaka at 2012-07-02 01:18
>akiotakahashiさん、今日も出張仲間たちと日本が沈んで行くことを憂いたばかりです。オマーンにしてもカザフスタンにしても、若い人たちが多く、彼らの活気に勇気づけられます。日本に帰ってから、カザフスタンと同様に、若者たちに元気を与える機会を持てれば良いのですが。
Commented
by
masaok15 at 2012-07-02 03:25
貴兄は今カザフスタンに滞在のようですが、お仕事とはいえ、あちこちの国を飛び歩いていて随分とお忙しいようですね。
小生の方は、昨日シベリア鉄道の旅を終えて無事モスクワに着き、今、ホテルでPCを開いているところですが、海外からのコメントを頂きどうも有難うございました。
4泊5日の列車の旅はさすがに長い感じは否めませんでしたが、いざ終わってみるとそれなりに面白かったように思います。・・・ただし、北京からウランバートルまでの時と同様、たまたま英語が出来る人と同室になれたのは正にラッキーでした。やはり、人間同士、いかにコミニュケーションが大切かを痛感させられます。
小生の方は、昨日シベリア鉄道の旅を終えて無事モスクワに着き、今、ホテルでPCを開いているところですが、海外からのコメントを頂きどうも有難うございました。
4泊5日の列車の旅はさすがに長い感じは否めませんでしたが、いざ終わってみるとそれなりに面白かったように思います。・・・ただし、北京からウランバートルまでの時と同様、たまたま英語が出来る人と同室になれたのは正にラッキーでした。やはり、人間同士、いかにコミニュケーションが大切かを痛感させられます。
Commented
by
wasitaka at 2012-07-03 01:41
>masaok15さん、私もシベリア鉄道の横断を夢見ているものの、実現は不可能でしょう。しかしその昔、大黒屋光太夫が真冬に馬車で駆け抜けたことを考えれば、鉄道での横断は遥かに容易なものでしょうが、新幹線や航空機の旅を知ってしまった身にはきついものがあります。どうぞ気を付けて、これから訪れる国の様子などをお楽しみ下さい。