2018年 07月 16日
千両みかんではありませんが |
ある商家の若旦那が真夏に病床に就き、みかんを食べれば治るだろうという診たてです。
それを聞いた主人は番頭に探して買ってくることを命じます。
この噺の時代背景は江戸ですから、夏にミカンなどあるはずがないのですが、ついに見つけたが値は千両と信じられないほど高いではありませんか。
それでも主人は買ってくるように指示して枕元に持参し、若旦那は10房中3房を残して食べました。
それを見ていた番頭さん、3房だけでも3百両と計算して、その3房を持ち逃げする、というもので私の好きな噺の一つです。
その夏のミカンを先日頂戴しましたが、温室栽培ですから市価では1個150円ぐらいでしょうか。
実に甘くて、家内と一緒に美味しく頂きながら、千両みかんを思い出しながらの味わいでした。
by wasitaka
| 2018-07-16 21:35
| 日食べ物
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